日経225先物への移行を考えるにあたり、まずはできるだけシンプルに検証する。
今回見るのは、寄付きで買い、終値で手仕舞うという基本形である。
検証条件は以下の通り。
- 対象:日経225先物、円建て金
- 期間:2016年1月4日〜2026年3月31日
- 倍率:どちらも1000倍
- 売買:寄付きで買い、終値で手仕舞い
- 手数料・スリッページ・ロスカット:考慮しない
売りについては、買いの反対側になる。
目次
検証結果
| 対象 | 合計損益 | 平均損益/日 | 勝率 | PF | 最大DD |
|---|---|---|---|---|---|
| 日経225先物 | +36,140,000円 | +14,444円 | 52.4% | 1.12 | ▲10,190,000円 |
| 円建て金 | +15,229,000円 | +6,087円 | 53.8% | 1.23 | ▲7,639,000円 |
結果は分かりやすい。
日経225先物も円建て金も、寄付きで買い、終値で手仕舞うだけでプラスだった。
売りはこの反対になるため、少なくともこの期間では、売り固定よりも買い固定の方が有利だったと考えられる。
見えてきたこと
両銘柄とも、寄付きから終値まででは買い優位が出ている。
特徴を簡単にまとめると、次の通り。
- 日経225先物は、利益額が大きい
- ただし、最大ドローダウンも大きい
- 円建て金は、日経225先物ほど利益額は大きくない
- ただし、PFは日経225先物より高い
かなりシンプルに言えば、
日経225先物は攻撃力が高い。
円建て金はやや安定型。
という印象である。
ただし、どちらも最大ドローダウンは小さくない。
単純に毎日買えばよい、という話ではない。
ロスカットについて
ロスカットは、まだ細かく詰めない。
理由はシンプル。
- 浅いロスカットでは、勝ち日まで途中で切られる可能性がある
- まずは、ロスカットなしで優位性のある形を探したい
- ロスカットの検証は、候補が残ってからでよい
つまり、今はロスカットを最適化する段階ではない。
まずは、買い優位がどのような条件で強まり、どのような条件で弱まるのかを確認したい。
今回の結論
今回の検証だけを見ると、日経225先物も円建て金も、売りより買いの方が有利に見える。
つまり、単純には、
買いのみのままでよいのではないか。
という見方になる。
ただし、本当にそうなのかは、まだ分からない。
今後考えるべきことは、単純に「売りも使うかどうか」ではなく、下落しやすい日とどう向き合うかである。
選択肢はいくつかある。
- 売り優勢の日を見極めて、売りも使う
- 下落しそうな日は、取引しない
- 売りはしないが、買いを見送る
- 買うとしても、かなり小さいロットにする
現時点では、売り固定に優位性は見えない。
そのため、いきなり売りを本線にするのではなく、まずは買い優位を前提に考える。
ただし、毎日同じように買うのが最善とは限らない。
今後は、買いを強く入れる日、買いを控える日、見送る日をどう分けるかを検証していく。
売りについても、明確に売り優勢と判断できる条件が見つかるかどうかを確認したい。
また、実運用では板の厚さも重要になる。
今回の検証では、勝率・PF・DDの面で円建て金が魅力的に見える。
ただし、板の薄さやスリッページを考えると、日経225先物の方が実運用しやすい可能性がある。
したがって、成績だけで決めない。
検証上の優位性と、実際に約定できるかという執行面の両方を見て判断する。
今回の結果は、買いのみでよいと決めるためのものではない。
買い優位を土台にしながら、下落局面をどう避けるか、またはどう利用するかを考えるための出発点である。
6月中にはミニマムロットで開始したい。
ただし、最初から完成形を目指すのではなく、まずは一番シンプルな土台から確認していく。