ラリー・ウィリアムズ『短期売買法』をベースに、日経225先物と円建て・ドル建て金を対象とした検証記録です。
基本は17時に仕込み、東京タイム終値の15時45分に手仕舞う短期売買を前提とします。未来は読めないという立場から、勝ち方だけでなく負けトレードの管理、資金管理、ルール順守を重視し、再現性のある売買手法を探っていきます。
目次
要約
相場を動かす主因を「時間」ではなく「価格」に求める章である。時間のサイクルは安定して機能しにくい一方、価格には小さな値幅の後に大きな値幅が出やすいなどの自然な循環があるとする。また、終値が高値寄りか安値寄りかを見ることで買い手と売り手の力関係を読み、複数の時間軸で共通する価格構造を捉える重要性を説いている。
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相場分析では、時間のサイクルより価格の動きそのものを重視すべきである
時間ベースの手法がある期間では機能しても別の期間では崩れやすく、安定した優位性を持ちにくいからである。一方、価格には値幅の縮小と拡大、終値位置による力関係など、複数の時間軸で共通して観察できる性質があるため、実戦ではこちらの方が使いやすい。
時間サイクルそのものを否定しているのではなく、安定した優位性を持ちにくい理由として、どのサイクルが今の相場で有効かを事前に特定し続けるのが難しい点に触れている。過去には機能した周期も、新たな周期や別の動きに上書きされやすく、時間ベースの手法はある期間で有効でも別の期間では崩れやすい。そのため、継続的には価格そのものを見る方が実戦的だとしている。
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小さな値幅の後に大きな値幅が出やすく、大きな値幅の後には縮小が起こりやすい
収縮と拡大が交互に現れやすいことは相場の自然なリズムとして述べられているが、なぜそうなるのかを理論的に詳しく説明しているわけではない。あくまで著者の長年の観察と検証から導かれた価格変動の性質として示されており、説明の重点は原因究明よりも、その性質を売買判断にどう生かすかに置かれている。
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時間ベースの手法は、ある期間で機能しても別の期間では崩れやすい
時間ベースの手法がある期間では機能しても別の期間では崩れやすいのは、相場がいつも同じテンポで動くわけではないからである。たとえば、ある時期には10日前後の周期が効いているように見えても、別の時期には15日や20日程度のリズムに変わってしまうことがある。すると、過去にはうまく機能した時間ルールでも、その後はずれやすくなる。本文では、著者は時間サイクルそのものを否定しているのではなく、今どの周期が有効かが変わりやすく、継続的に見極めるのが難しいと考えている。そのため、固定的な時間の法則より、いま実際に表れている価格の動きを重視すべきだとしている。
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終値が高値寄りなら買い手優勢、安値寄りなら売り手優勢と読める
終値が高値寄りなら買い手優勢、安値寄りなら売り手優勢と読めるのは、その日の値動きの中で最後に主導権を握っていた側が見えやすいからである。高値近くで引ければ、日中に押される場面があっても最終的に買いが押し切ったと考えやすい。反対に安値近くで引ければ、上昇する場面があっても最後は売りが勝ったと見やすい。本文では、陽線陰線の見た目よりも、その日のレンジのどこで終わったかを重視して、買い手と売り手の力関係を読む考え方が示されている。
→終値の強弱は、始値との関係だけでなく、高値・安値に対する位置で見るべき
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この価格構造は、短期足から日足・週足・月足まで共通して現れる
この価格構造が短期足から日足・週足・月足まで共通して現れるとは、値幅の拡大縮小や、高値・安値に対する終値の位置といった相場の基本的な形が、時間軸を変えても同じように観察できるという意味である。たとえば15分足で高値近くに引ければ買い手優勢と読めるのと同様に、日足や週足、月足でも高値寄りの終値はその期間の強さを示す。つまり著者は、時間足が違っても価格構造を読む基本原理は共通すると考えている。