2026-03-04-円建て金【東京タイム寄付き後】_本当の弱気にはならない。

目次

円建て金_15分足

振り返り~予測

STAY、押し目の終了待ち、積極買いはできず。

日足の実体としては最高値付近に到達するも、懸念された下落が発生。
目先のサポートと思われた27,800円付近をブレーク後は加速し、26,500円までの暴落。

実体高値:2,000円超
日足ベース:1,500円超

今回の下落は、金そのものの価値が崩れたというより、株急落に伴う損失補填や証拠金対応で「まず現金を確保する」動きが優先された面が大きいと考えられる。流動性が高く利益も出ていた金が売却対象になった可能性が高く、構造的な弱気転換と断定する段階ではないので、反発余地を作ったとポジティブに考える。
前回予測
テクニカル、ファンダメンタルの両方で方向感が出にくい。さらに高値圏であり、利確が出やすく弱含みとの判断が妥当か。多少、円建てが買われ過ぎている様にも感じるが、微妙である。

環境確認





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SPOTドル建て、USD/JPY

SPOTドル建て/時間足(一目均衡表、MA平均足)

遅行線が実体にぶつかり停滞するかと考えるも、サポートラインを突き抜け、暴落。
各線は悪化し、戻り売りの流れを形成。
一方、USD/JPYは動意薄。
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円建て_上位足

日足~時間足

日足は週初の大陽線を包み込む大陰線だが、転換線で止まっている。しかし、時間足で見る限り、滑らかなダウントレンドを描いており、勢いが止まったとの判断はできない。
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NEWS

中東情勢の緊迫化でリスク回避が強まり、原油高(インフレ再燃懸念)→FRB利下げ期待後退→米金利上昇の流れが鮮明。

結果として安全資産需要も相まってドルが主要通貨に全面高となり、ドル円は157円台後半まで上昇、158円接近も明確に試せず上値は重い。

一方、ユーロ円・ポンド円は下落しており、円安というよりドル高主導。株は下落(VIX上昇)したが、金はドル高・利回り上昇に加え株安の損失補填による換金売りも重なり急落。ホルムズ海峡リスクで供給懸念が残る中、サウジの輸出ルート転換や米国の保険・護衛表明が、原油高の持続度合いとドル高・金の戻りを左右。

地政学リスクが継続している中で金が4%も下落するのは、単なるドル高だけでは説明しにくい動き?

今回の下落は、ドル高に加えて「原油急騰によるインフレ再燃懸念」と「それに伴う利下げ期待の後退→米金利上昇」が同時に進んだことが大きいと考えられる。

金は安全資産である一方、利息を生まない資産でもあるため、実質金利が上昇すると相対的な魅力が低下、さらに株価急落に伴う損失補填やマージンコール対応の換金売りも重なり、売りが増幅された可能性があり。

つまり今回は「地政学リスク型上昇」よりも「インフレ・金利ショック型の調整」が優勢になった局面と見るのが自然である。

株式市場ではダウが一時大幅安となり、リスク資産全般に売りが広がりました。こうした局面では、投資家は含み損が拡大したポジションの証拠金維持や追加担保の差し入れに迫られます。その際、流動性が高く利益が出ている資産、あるいはすぐ現金化できる資産が売却対象になりやすく、金はその典型です。

特に今回は直前まで金価格が高水準にあったため、利益確定余地も大きく、換金売りが出やすい環境。地政学リスクが高まっているにもかかわらず金が下落したのは、安全資産としての需要よりも、流動性確保を優先する強制的な売却フローが一時的に上回った可能性が高いと言える。
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